ネパールの美意識

ネパールに住んで面食らうのは「太ったね!」「やせたね!」と言われることです。

 

後々になってわかったのはネパールでは太っている=美しい価値観があるようでした。

途上国におおい美意識なのですが太っていることは食事に困っていない豊かさの象徴です。

 

最近は運動をして病気のリスクを減らす体型が美しいという価値観が入ってきたので

若い人の価値観は変わってきました。

 

ネパールの同年代のコミュニティでは私は激やせの部類に入ります。

人生で初めて「やせすぎよ!」「貧相な体、、」と言われました。

日本では「運動何やってるの?」と聞かれる感じです。

 

ネパールでだけは痩せているほうに入る私は

ネパールで年に一回は食中毒やデング熱などで

体調を派手に崩して10キロほど痩せます(一年かけて戻ります)。

そうすると病人扱いで体調はもどっているのにいろいろ差し入れを貰います。

日本の価値観だと普通体型ぐらいです。

 

 

久しぶりに入ったカフェでウェイトレスに

「マダム!久しぶり!太ったね!」と言われました。

「あなたもね!久しぶりね」と返したところムっとされました。

ネパール人の若い人はおばちゃんにとりあえず「太りましたね!」と言っておけば

ご機嫌が取れると思っている節がありますが

自分は健康的な体型がいいので

あなたもね!と言われるのは心外のようでした。

難しいです。

 

日本に戻って二年近くたちます。

日本のご飯は美味しいですし、食中毒にもなりませんでした。

おまけにコロナでステイホーム、、まったく苦ではありませんし

それを理由に人生で一番の運動不足です。

ひと月以上敷地から出なかったこともあります。

 

ネパールの同年代のコミュニティに戻っても

しっかり「美しい」重さになっていますので胸を張っていようと思います。